時の棺 砂塵の帳 水晶の宮殿 三種の神器

 相手の攻撃を最も安全に止めるエフェクトとしてダブルクロス3rdでメタの一角をなしている(と筆者は思っている)《時の棺》。レネゲイズアージで追加された《砂塵の帳》とともにあらゆるキャラに忍ばせておくだけで活躍し、GMの頭を悩ませてきたエフェクトですが、アンチェインアームズにて、エンジェルハィロゥに同系統のエフェクトである《水晶の宮殿》が追加されました。判定失敗の三種の神器が揃い踏みしたわけです。 

 《時の棺》は判定を失敗させるのに対して、他の2種は攻撃の判定にのみ使用できるエフェクトのため、厳密には少し違う効果です。しかし結局用途は相手の攻撃を失敗させるものであることがほとんどのためおおよそ同じエフェクトとして認識している方が多いでしょう。

 

 これらのエフェクトを単発で使ってももちろんいいですが、せっかくなら一人で何回も攻撃を失敗させてGMを阿鼻叫喚させたい!という人は絶対にいるはず。(というかすでに出回ってそう…)

 上記3種を取得して3回の判定失敗、これで敵の攻撃すべてをいなせればそれでいいのですが、4回目以降も、というか全部失敗させたい、そういうときはどうすればいいのか。

 結論としては《時の棺》らの使用回数を回復させれば4回以上の判定失敗を起こせます。幸か不幸か、回数回復系のエフェクトやアイテムは点在するため、今回はウロボロスのコピーに頼ることでビルドを成立させました。

 

 

モルフェウス/ウロボロス

UGNチルドレン 衝動:嫌悪

能力値2331

Dロイス:亜純血

エフェクト

《原初の黒:時の棺》Lv1

《水晶の宮殿》Lv1

《砂塵の帳》Lv1

《原初の虹:帰還の声》Lv1

《原初の虚:ハイブリーディング》Lv1

《砂の結界》Lv1

《砂の加護》Lv2

アイテム

《特異体》水晶の宮殿取得

《神崎の遺伝子》

 

 ぴったり130点です。モルフェウスから《砂塵の帳》、ウロボロスからは《原初の黒》で片方を取得し、もう片方は《特異体》で取得しました。シンドロームをエンジェルハィロゥかバロールにすれば《特異体》なしでも三種の神器を揃えることは可能です。しかし今回は回数回復として《原初の虹:帰還の声》をDロイス:亜純血で取得しました。亜純血の効果で100%制限の取得ができなくなるのでここは二者択一になります。

 さらに《原初の虚:ハイブリーディング》で回数回復、この時点で5回判定失敗ができます。もう十分かもしれませんがここにさらにリレーションアイテムの《神崎の遺伝子》を取得します。合計6回の攻撃を打ち消せるようになりました。そんなに必要かどうかは参加したシナリオ次第。ちなみにSロイスルールを採用しているセッションならさらに1回増えます。ぜひ取得を検討しましょう。

 

 ところでこの構成の問題点は「クライマックスまでに侵蝕率が100%に到達するか」です。最悪ジェネシフトがありますが調整が大変でしょう。今回は《砂の結界》によるカバーリングと《砂の加護》による判定補助を用意しています。ミドルの戦闘では積極的にカバーリングし、《砂の加護》は他人にも使えるので情報収集にも積極的に参加して《砂の加護》を使いまくりましょう。このあたりを両立できるのはおそらくモルフェウスだけなので、やはりエンジェルハィロゥやバロールよりもモルフェウスで作成し亜純血を取るのが良いと思います。

 

 もう一つの問題はエフェクトがすべてオートアクションのため重圧だけで機能停止します。せっかく攻撃を止めてるのにバッドステータス1つでロイスを消費するのはもったいないですし、Eロイス:楔の呪いが合わさると本当に何もできなくなります。枠を用意できるならバッドステータスを回復するエフェクトを取得してあげると露払いになって安心できると思います。